研修医・医学生のみなさまへ

先輩医師からのメッセージ

山口 翔太郎

山口 翔太郎(出身大学:島根大学)

平成30年度に入局した、山口翔太郎と申します。
私は島根大学医学部を卒業し、初期臨床研修先は島根県に残り、県内市中病院で2年間過ごしました。後期研修先について、福岡県出身であったことから“福岡で働こう”と決心しました。卒業当時から消化器内科という分野に強い興味を持っておりました。福岡に様々な入局先がある中、入局当時の主任教授(鳥村先生)や当時の医局長で現在主任教授の川口先生からのお誘いがあり、久留米大学消化器内科の門戸を叩くことになりました。

卒後3年目(専攻医1年目)は大学病院の病棟医として肝臓や消化管、胆膵の各診療チームをローテーションしながら、各グループに所属する専門医・指導医の先生方から幅広い指導のもと、消化器内科医としての専門知識を深めていきました。また入局に際し、私自身、他大学出身ということもあり、うまく馴染んでやっていけるかどうか不安な面も大きかったですが、私を非常に温かく迎えていただき、すぐに居心地が良くなったことを今でも覚えています

卒後4年目(専攻医2年目)以後は教育関連病院である大牟田市立病院で1年間、筑後市立病院で3年間、一人の消化器内科医として、検査手技(上下部消化管内視鏡検査、腹部超音波検査、腹部血管造影etc.)や治療手技(EMR、ESD、ERCP etc.)を習得しつつ、肝疾患(B型・C型肝炎、自己免疫性肝炎、脂肪肝etc.)や消化器の進行癌(胃癌、大腸癌、肝細胞癌、胆道癌、膵癌etc.)といったあらゆる消化器疾患を経験し、研鑽を積みました。各関連病院の指導医の先生方や後輩医師、コメディカルの方々にも恵まれ、忙しいながらも充実した毎日を過ごすことができました。

さて、現在内科医を志す中で、避けては通れないものとして“内科専門医の取得”があります。J-OSLERというデータベースに消化器以外の診療科の症例も多数経験する必要性がありますが、当科では入局時点から、J-OSLERの症例指導医が登録症例を指導してくれますし、不足症例については他科と連携しつつ症例を経験していくという体制が整っています。私自身、苦労しながらも何とか内科専門医、その後は消化器病専門医、消化器内視鏡専門医を取得しましたが、医局がサポートしてくれる環境があったからこそと思っています。

また、内科専門医取得後には専門的で範囲の狭い専門医を目指す“サブスペシャリティ(サブステ)”があります。当科では各サブステ領域のスペシャリストの先生方から直接指導を受け、専門性の高い検査・治療手技のみならず、学会発表や論文作成も指導していただけます。さらに、キャリアアップとして希望があれば、国内外問わず留学することが可能であり、私自身、進行癌の化学療法に対する見聞を広めるため、現在国立がん研究センターで修行中です。
この様に多種多様な消化器疾患を学べる医局で一緒に働きませんか?入局に悩まれている方は是非一度、久留米大学消化器内科にお越し下さい。皆さんの来局をお待ちしています!

平成21年度に入局した、桑原朝子と申します。入局して15年目になります。私は福岡大学医学部を卒業し、久留米大学病院で初期研修を行いました。初期研修医として消化器内科をローテーションした際、先輩医師のスピーディーな診断能力や熱意と優しさをもって患者さんに接する姿に惹かれ、入局を決めました。実際に働いてみて、上級医の先生方に何でも相談し易い環境で、毎日楽しく仕事ができました。お手本にしたいと思える上級医の先生方や同期と出会えたこと、大学病院ならではの貴重な症例も数多く経験できたことは今日の診療の基礎となっていますし、成長できる環境が大学病院にはあると思います。毎週行われる朝カンファレンスや各疾患グループで行われるカンファレンスでは、プレゼンテーション力を養うだけでなく、系統だった考え方を学び、身につけることができます。さらに、カンファレンスは貴重な症例を数多く知る貴重な機会でもあり、参加するだけで日々勉強になりました。

後期研修を終えたあとは教育関連病院である熊本セントラル病院に出向しました。ここでは、市中病院ならではの症例の多さはありましたが、多くの症例や手技を経験し消化器内科医としての考え方、技術などを叩き込んでいただきました。熊本セントラル病院は大学病院から離れた他県にありますが、大学病院から毎週非常勤医師として来ていただいている関係もあり、内視鏡治療・肝がん治療等、大学病院同等の医療を学ぶことができるのも魅力です。
私は、入局3年目の時に結婚し2児の母となりましたが、現在も熊本セントラル病院の常勤医として勤務を続けております。産休・育休時は、医局の先生方に代診をたてていただいたお陰で、出産・育児に専念することができました。産休前・育休明けは上級医の先生方をはじめ、病院スタッフ・家族などの協力を得ながら、また日当直・オンコールなどの調整を行ってもらいながら、常勤医として勤務を続けることができております。子供は病院の運営する保育園に預けているため安心して仕事が出来ますし、病児保育もあるためとても助かっています。このような恵まれた環境で育児をしながら勤務を続けております。女性医師は結婚、妊娠、出産を契機に働き方を変えざるを得ない時期があると思います。もちろん一時的に子育てに専念するということがあってもいいと思います。色々な考え方がありますが、結婚・出産 = 第一線から退くしかない、ということはないと思います。いずれにしても、医局に在籍しているからこそ、こんな私でも臨床が続けられていると感謝しています。もし子育てしながら働きたいと考えている方がおられれば是非一緒に働きませんか。新たな素敵な仲間が増えることを楽しみにしています。

桑原 朝子(出身大学:福岡大学)

堀 まいさ

堀 まいさ(出身大学:藤田保健衛生大学)

私は藤田保健衛生大学医学部を卒業後、現在の臨床研修制度が導入される1年前(平成15年度)に入局した学年です。久留米大学病院は現在の研修制度が始まる前から、現在の初期研修制度に近い内科ローテート制度(救命救急センターを含む)があり、消化器内科を中心に内科を2年間ローテートし、初期研修を終了しました。
消化器内科に入局を決めたきっかけは内視鏡・超音波検査に興味があり、内科的治療ができる領域が増えてきていたからです。私は久留米大学出身ではありませんでしたが同期に恵まれ、また上級医の先生方にもとても良く指導していただき、充実した研修生活を送ることができました。その時のつながりで、今でも困ったときは快く相談にのっていただいております。

初期研修終了後も1年間は大学病院に残り、消化器内科医として研鑽を積みました。消化器内科は上部消化管(食道、胃、十二指腸)、下部消化管(小腸、大腸)、肝臓、胆道、膵臓と守備範囲は広く、病態も炎症から腫瘍まで様々な病気を対象とする診療科です。腹部症状を主訴とする患者は日常診療でも多く遭遇しますし、いかなる分野を志す臨床医も習得しておいて損はない診療科だと思います。また、消化器内科は手技や検査も多彩であり、消化管内視鏡検査、超音波検査、血管造影検査などの経験を多く積無ことができたこの1年は、大変有意義な1年でした。

その後は関連病院である久留米大学医療センター(以下、医療センター)へ異動しました。医療センターでは大学病院ほどの忙しさはありませんでしたが、逆にじっくりと症例と向き合えましたし、上級医に相談しながら検査を進めたり治療方針を決めたりできたことは大変良かったです。スキルアップはスタッフ間で行う症例カンファランスを通じて習得できましたし、学会や研究会で発表する機会も与えていただきましたので、知識の向上にもつながったと思います。しばらく忙しく勤務していましたが、医師6年目のときに結婚し、2度の妊娠、出産を経験、産休・育休をとらせていただきました。産休・育休中は、医局が交代の先生を調整していただけたので、安心して過ごすことができました。女性医師の中には、仕事をしながら結婚もして、出産・子育てもしたいと考えると、消化器内科で大丈夫?と思われる方がいるかも知れませんが、そんなことはありません。働き方は様々な選択肢があると思います。外来、内視鏡検査、健診など活躍できる場はたくさんありますし、自分自身のライフスタイルにあった働き方が可能だと思います。また産休・育休で仕方なくつくってしまったブランク、検査技量の維持が困難では?と思われるかもしれませんが、育休後、医療センターの上級医の先生方にしっかりサポートしていただいたお陰で、問題なく仕事復帰することができました。こうした環境をつくってくださる医局の先生方のお陰で、私は医師としての仕事と育児を両立できていると思っております。また、お互いを尊重し合う優しい先生の多い素敵な医局だと思います。皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。

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